前社同僚「おーい、橋本。これも入力頼むよ」
橋本「たとえば、もっとロマンのある仕事……後世に残るような……」
橋本「誇りを持てるような」
橋本「俺はそんな風になりたいんだ……ん? なんだこれ」
橋本「……求人か……橋梁工事、そうかこの橋も人が作っているんだ」
橋本「試しに、試しにだ。話を聞いてみよう。俺には経験がないけれど、こんな仕事ができる未来があるかもしれない……
橋本「もしもし。島組株式会社様ですか? 御社の求人を拝見しお電話させていただきました……
島さん「代表取締役の島光二です。緊張しなくてもいいですよ。思ったことを訊いてください」
橋本「あ、あの、橋梁工事の醍醐味というのはどんなものですか?」
島さん「いきなり大づかみなことをたずねますね」
島さん「そうですね。この橋は自分が作ったんだ!と言えることでしょうか」
島さん「現場の仕事ですから日に日に風景が変わっていく。橋ができていく過程の全部を見られます」
島さん「わが社では橋の補修をさかんに行っています。きちんと補修をしてやることで橋は何十年も人々の暮らしを支え続けます」
島さん「橋を守るのは未来を守ることです。私たちはこの仕事をとても誇りに感じています!」
橋本「未経験者でも入社のご検討をしていただけますか?」
島さん「もちろんです」
島さん「経験者が多いですが未経験者でも大丈夫です。とらわれない自由な社風がわが社の強みです。しっかり研修は行います」
島さん「そのほかはがみがみ言わないし、飲み会とかいかなくても大丈夫です」
島さん「プライベートの自分の時間も大切に使えますよ。そうそう、独身寮もあります」
橋本「家も手当してくれるんですね」
島組株式会社同僚「橋本さん、今日も元気ですね」
橋本「ええ」
橋本「将来、子供に”この橋は俺が作ったんだぞ”と自慢するのが楽しみで。今日も頑張りましょう」
橋本「俺、島組株式会社に入って本当によかったなぁ……!」